上々日常 日々の色々を衣絵がテキトーにつづります。関係者のみなさま、笑ってユルシテ。
その1 家事のゆくえ
 

その3 男の子って・・・

 二人の男の子の母親を、やっている。私自身は三人姉妹だったので、家族の中に男性は、父と祖父のみ。「男の子」って未知の存在だった。
 上は、小学校2年生、下は今年3歳。まだまだかわいいお年頃。弟はもちろん、お兄ちゃんも「おかあさ〜んだっこ!」と言ってくる。まあ、「つ」のつく年まで(ここのつ、つまり9歳まで)だっこが必要と、何かで読んだことがあるので、なるべくだっこしてやる。さすがにお兄ちゃんの方はごつごつしてるし(やせ型なの)、長いし、重いしで抱き心地が悪い。それでも、こうして寄ってきてくれるのも、きっとあとわずかだろうと思うと、ひしと抱きしめてチュウの一つもしたくなるというものである。
 さて、「未知」の最大部分を占めるのが「おちんちん」。(子供のことなので、伏せ字なしでお許しを)だって、持ってないし。どこがどうなってるのか、今ひとつ理解に苦しむ。(誰?カマトトなんていってるの)
 おむつがとれて、トイレで用を足すようになると、次の関門は「立って」用を足すことで、ここはやはりキャリアの長い夫の出番となる。だって、やったことないし。どこを持てばいいのか、どの角度でさせればいいのか、立ち位置だってわからない。子供を指導した後、私にもご伝授願う。まだ高さが足りずに、ともすれば洋式便器にぺたっなんて事になりかねないので、真後ろに立ち、自分の足の甲に子供を立たせて支えてやると、習った。最近はデパートなどの女性用トイレにも、男の子用の設備があるので、大変助かる。
 トレーニングの甲斐があり、次男はひとりで立って用を足せるようになってきた。が、時々トイレから「ちんちんがないよ〜」と言う半泣きの声がする。なんのことはない、小さい上に睾丸にくっついて一体化しているのであった。
 余談だけれど、長男は和式トイレが苦手。小学校にも洋式トイレはあることはあるが、大をもよおして和式しか空いていないと、個室内でズボンもパンツも脱ぎ捨てて用を足しているらしい。・・・ちょっとカンベンしてほしい。
 ところで、夫はトランクス派である。結婚13年、夫のブリーフは買ったことがない。が、息子たちはブリーフ派。体操着の短パンからはみ出るのがいやで、ブリーフ一辺倒である。生意気にもキャラクターものは拒否、モノトーンのストライプや無地を愛用している。
 ある日、洗濯物を干していてふと見ると、光に透けて長男の白いブリーフの合わせ目にごまのような黒い点々が・・・。ナニコレ!もしや、カビ?でも、毎日お風呂に入ってるし、下着だって毎日替えてるし、洗濯だってしてるのに、まさか!おそるおそる開いてみると、何のことはない毛玉のようなものがたまっていただけだった。そうか、袋状になっていると言うことは、洗濯ゴミ取りネットよろしく、水中のホコリなどをこし取ってくれちゃうわけね。ほっとするやら、おかしいやら。
 これから先、どんどん変わってゆくだろう息子たち。声が低くなり、あっちこっちに毛が生えて、体つきも大きくなって。上の方から、「お袋〜」なんて低い声で呼ばれたりして。寂しいような楽しみのような・・・。
 先輩母たちによれば、「男の子は、いくつになってもかわいいわよ〜」派と「男の子なんかつまんないわよ」派に大別されるらしい。どっちでもいいけど、彼らが独り立ちしたときに「二人」を謳歌できるような、夫婦でいたいなあ。お嫁さんにヤキモチ焼くなんて、論外。よろしく頼みますよ、夫ドノ。

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