上々日常 日々の色々を衣絵がテキトーにつづります。関係者のみなさま、笑ってユルシテ。
その1 家事のゆくえ
 

その12 武器よさらば!!

 次男3才。
 ヒーローものに目覚め、土曜日と日曜日の朝はナントカレンジャーとかナントカマンだとか言う番組に、釘付けである。そういえば長男もそうだったし、夫に至ってはヒーローもの歴ン十年。大先輩である。
「最近のヒーローものはオモチャを売るためなのか、キャラクターが複雑化しすぎている感じ」とは夫君の談。確かに○面ライダーが何人も出てきたり、ナントカモードとか言ってバージョンアップしたり、○ルトラマンが飛び道具(?)使ったり。
 私は三姉妹の長女だったので、ヒーローものにはなじみが薄い。兄弟に男の子がひとりでもいれば違ったのだろうが、ことに夫君が愛した○ルトラマンは、背中に見えそうなファスナーとか、腕の付け根や膝の裏側のしわが気になって、ずいぶんさめた目で見ていたような記憶がある。今でこそ、イケメンなどと言って変身前の俳優を楽しんだり(?)もするけれど(オダギリジョーは化けましたね!○面ライダー・クウガ)昔はそんな事もなかったし。

 で、最近気になること。
 次男が何につけ「バンバン」と言うこと。「バンバン」=銃である。
 公園の木の枝で、ブロックで、果ては新聞紙やチラシをくしゃくしゃに丸めてひねって・・・少しでもカギ型の物を見つけると、ひとに向けて「バンバン」・・・。
  あそびの中でのことだし、それで誰かをどうしたいとかなんて、もちろん何も考えてはいないのだろうけれど。男の子の(男性の?)本能でもあるのだろうけれど。

 実は私、銃を撃ったことがある。
 結婚してすぐのころ、夫と、友人夫婦と一緒にハワイに行ったときのこと。銃を撃つことを体験できる店に行ったのだ。
 薄暗い店内で、愛想笑いの店員に何回もチップをねだられたあと、ひとり一丁ずつ銃を渡され、カウンター越しに数メートル離れた紙の的をねらうよう言われた。
 正直、ものすごく怖かった。
 銃は冷たくて重く、もしも隣のひとに向けて撃ってしまったら大けがをさせてしまうかもと思っただけで、冷や汗が出た。手がふるえてまともにねらうことも出来ず、数発撃っただけでやめてしまった。もう二度とゴメンだと、今でも思っている。そして、自分の子供達にもこんな物一生持って欲しくないとも。
 日常生活の中に「武器」となりうる物はあふれている。包丁しかり、カッターしかり。けれども、ほとんどのものはそれぞれ他に役目を帯びているわけで、「銃」のように生命を脅かすためだけに存在している物ってそんなにはないはずである。

 「戦い」あそびの中で、男の子は力のなんたるかを学び、弱い者をいたわることを知ってゆくのだろうと思う。ヒーローものに勧善懲悪を見て、正義を知るのかも知れない。(ちょっと水戸黄門みたい?)武器あそびが気になるのは、私が女(しかもかなり臆病な)だからなのだろうか。

 アメリカで、4才の兄が2才の弟を、母の護身用の銃で撃った(こめかみ!!)というニュースを見た。日常の生活の中に、そんな役目を帯びた物が子供の手の届くところにある世の中には、してはいけない。大人として、親として、心から思う。

追記:近頃のヒーローもののテーマソング、おしゃれすぎませんか?やっぱり、子供が一緒に歌えて、ヒーローの名前を連呼できるようなのが良いと思うのですが。「○ルトラマン・ティガ」の歌は、良かったなあ。唐沢寿明さんや岸谷五郎さんなんかが歌ってたんですよ〜

閉じる